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1.子宮体がんとは、どのような病気でしょう  / 2.子宮体がんの発生にかかわるエストロゲン
3.子宮体がんの危険因子 / 4.不正出血には要注意
5.子宮体がん検診 / 6.当院に来院した方
1. 子宮体がんとは、どのような病気でしょう

 子宮は、頸部と体部に分かれています。子宮の入り口近くの3分の1の部分が子宮頸部で、残りの3分の2の部分が体部です。(図1)
 子宮体部の内膜にできるがんを、子宮体がんといいます。(図2)
 一方、子宮頸部にできるがんを、子宮頸がんといいます。
 40年前では、子宮体がんと子宮頸がんの比は1対9くらいでしたが、現在は4対6まで子宮体がんが増加しています。かつては子宮体がんの割合が子宮頸がんに比べて少なかったため、子宮がんといえばほとんどが子宮頸がんのことを示していました。
 しかし最近では、寿命が延びたことや生活スタイルの欧米化によって、子宮体がんが増加しています。 。
 
 
2. 子宮体がんの発生にかかわるエストロゲン

 子宮頸がんが、性交渉やウイルス感染と関係が深いのに対して、子宮体がんの発生には、エストロゲンという女性ホルモンが関係しています。
 月経が周期的に順調に来ている女性では、女性ホルモンであるエストロゲンと黄体ホルモンであるプロゲステロンが卵巣から周期的に分泌されています。
 ところが、このホルモンのバランスがくずれると、子宮体がんが発生しやすくなります。プロゲステロンに比べ、エストロゲンの過剰が持続すると子宮内膜が増殖し、がんになりやすくなります。正常細胞がエストロゲンの影響で子宮内膜増殖症(前がん状態)となり、最終的に子宮体がんとなります。
3. 子宮体がんの危険因子

 子宮体がんの危険因子としては、肥満、糖尿病、高血圧、高脂肪高カロリーの食事を好む、月経不順、不妊、未産婦などが上げられます。子宮体がんの発症は50歳代後半に多く、平均年齢50〜60歳くらいです。しかし、月経不順があれば、20〜40歳代の女性でも発症することがあります。
 また、子宮体がんのもうひとつのタイプとして、エストロゲンの影響を受けずに発症するがんがあります。こちらのタイプは子宮体がん全体の10%くらいを占めており、閉経後の高齢者に発症します。
4. 不正出血には要注意

 子宮体がんの症状として、がんの早い段階から不正出血がみられます。(まったく無症状のこともあります)。また、若い方であれば、月経不順や不妊という症状から発見されることがあります。
5. 子宮体がん検診

 不正出血や月経過多、月経不順などの症状があれば、積極的に子宮体がんの検査を受けましょう。子宮体がんの検査は子宮内膜細胞診と言って、子宮内腔に細胞採取器具を挿入し、こするか吸引して子宮内膜細胞を採取します。結果は、陰性、疑陽性(子宮内膜増殖症)、陽性(子宮体がん)と3つに分けます。またはクラス分類し、クラスT、Uを正常、クラスVを子宮内膜増殖症、クラスW、Xを子宮体がんとします。
 早期に発見されるほど、予後は良好といえます。
6. 当院に来院した方

(1) 77歳、妊娠出産経験無し、閉経54歳。157cm、72kg。
6ヶ月前に3日間少量不正出血があった。 3週間前からたびたび出血があり、来院。子宮体がんが疑われ、精査後、手術となりました。子宮体がん Stage U(※1)でした。
この方は、閉経後に発生するタイプの体がんで、肥満や出産経験無しというリスクもありました。6ヶ月前に不正出血があった時点で来院していれば、もう少し早い段階で発見された可能性もあります。
※1 Stage U: 子宮体がんが進行し、子宮頸部まで浸潤している状態
(2) 51歳、2回出産。163cm、56kg。
子宮腺筋症のため、毎回月経量は多く、常に鉄剤を服用していた。
5ヶ月前に受けた子宮頸がん・体がん検査では、異常なしであった。
今回の月経がかなり多く、長く続いたため来院。子宮内膜細胞診class Va 、組織診(※2)は、子宮内膜異型増殖症であった。他院にて子宮摘出術を行った。
この方は、子宮内膜異型増殖症の段階で発見されたため、5年生存率は、100%と考えられます。
※2 組織診: 子宮内膜の一部を採取して、確定診断を行う検査
(3) 35歳、2回出産。158cm、48kg。月経周期28日型で順調。
子宮頸がん検診を受け、高度異形成が疑われた。精密検査を受け、上皮内がんと診断された。他院にて子宮摘出術を受け、手術結果は子宮頸部の上皮内がんと初期の子宮体がんの合併であった。
この方は危険因子もなく、また全く症状もありませんでしたが、手術後偶然に発見されました。初期の場合には、全く症状がない場合もあります。
 
危険因子のある方や不正出血のある方は、積極的に子宮体がんの検診を受けましょう。
 
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