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vol.9「子宮がん検診うけていますか?」
 
1.“子宮頸がん”とはどのような病気でしょう / 2.“子宮頸がん”の原因はHPV
3.若い人に増えている子宮頸がん / 4.子宮がん検診を積極的に受けましょう
5.HPV検査とHPVワクチン / 6.当院に来院した方
1. “子宮頸がん”とはどのような病気でしょう

 子宮は、頸部と体部に分かれています。子宮の入り口近くの3分の1の部分が子宮頸部で、残りの3分の2が体部です。(図1)
 “子宮頸がん”とは、このうち子宮頸部にできるがんのことです。(図2)
 一方 子宮体部の内膜にできるがんを、“子宮体がん”といいます。
 “子宮頸がん”は、子宮がん全体の6割ほどを占めています。一般的に「子宮がん検診」というと、「子宮頸がん検診」の事を示しています。
 
 
2. “子宮頸がん”の原因はHPV

 “子宮頸がん”と“子宮体がん”では、発生のメカニズムが異なります。“子宮体がん”の原因は、「女性ホルモン(エストロゲン)」と関係していますが、“子宮頸がん”の原因の大部分は、性交渉で感染する「HPV(ヒトパピローマウイルス)」と関係があります。
 HPVは、主に接触によって人から人へ移り、皮膚の微小な傷や粘膜から進入します。HPVには90種類以上の遺伝子の型があり、そのうち性器に感染する型は40種類ぐらいで、“子宮頸がん”の原因になるハイリスク型と、尖形コンジローマの原因になるローリスク型があります。つまりHPVは、ありふれたウイルスといえます。
 性交経験のある若い女性の4割はハイリスク型HPVに感染しているというデータがありますが、そのうち9割以上は自然に消失してしまいます。ごく一部の人(10パーセント以下)が、ウイルスに持続的に感染し、数年の経過の後、“子宮頸がん”になると考えられていますが、頸がんを発症する頻度は、HPV感染の1パーセント以下です。
3. 若い人に増えている子宮頸がん

 HPVは、性交渉の経験ある女性なら誰でも感染することのある、ありふれたウイルスといえます。
 しかし、最近の性交渉の低年齢化により、若い女性の“子宮頸がん”は増加傾向にあります。統計的に見ても、39歳以下の若い女性の“子宮頸がん”が増加しており、若い女性のがんの中で“子宮頸がん”が死亡率1位となっています。
4. 子宮がん検診を積極的に受けましょう

 “子宮頸がん”の進行期分類は、0期から期に分類され、さらにから期は、それぞれ a 、b の2段階に分けられます。
 自覚症状の無い0期、a期に“子宮頸がん”が発見されれば、ほぼ100パーセント治癒します。
 ただ残念なことに 20代の若い女性で「子宮がん検診」を受けている人は、全体の5パーセントほどです。
 “子宮頸がん”は、セックス経験のあるすべての女性に発生する可能性のあるがんです。パートナーができたら積極的に「子宮がん検診」を受けましょう。
5. HPV検査とHPVワクチン

 現在、HPVに感染しているかどうかがわかる「HPV検査」は、簡単にできるようになりました。この検査は「子宮がん検診」と同時に行うことができます。当院でも検査できますので、希望があれば相談してください。
 また、近年ではHPVに対するワクチンが開発されました。このワクチンには2種類あり、1つは、子宮頚がんからもっとも多く検出されるHPV16型および、18型の感染予防を目的としたワクチンです。もう1つは、16型、18型の感染予防だけではなく、尖形コンジローマ(外陰のイボ)の原因である6型、11型の感染を予防します。これらのワクチンは、HPVにすでに感染している人のがん化を予防することはできませんが、未感染者に対してのHPV感染を予防する事ができます。
 多くの人が接種することにより、将来子宮頚がんの激減が期待されます。
 また、子宮頚がん予防ワクチンは、すべての発がん性のあるHPVの感染を予防できるわけではないので、接種後も定期的な子宮がん検診は必要です。
6. 当院に来院した方

(1) 20歳 子宮がん検診を受け、細胞診(※1)classa という結果で、HPV感染も疑われた。精密検査を受け、軽度異形成(※2)と診断された。その後3ヶ月ごとにがん検査を受けていた。半年後妊娠。妊娠中のがん検査では、classa  HPVハイリスクグループ陽性。
21歳 出産。出産後のがん検査では、class
検診で異形成が発見され、経過観察しながら妊娠出産し、自然に異形成が消失した例です。
※1細胞診: 子宮頸部の表面をこすって、細胞を調べる検査
結果は、以前はClass分類により判定していましたが、最近はベセスダシステムによる判定に変更しています。
※2異形成: 子宮頸がんの前がん状態
軽度異形成では がんに進展する可能性は5〜10%
高度異形成では がんに進展する可能性は約50%
(2) 30歳 子宮がん検診を受け、細胞診classa という結果にて精密検査を受けたところ中等度異形成と診断され、3ヶ月ごとのがん検査をすすめられた。3ヶ月後のがん検査では、細胞診classb 高度異形成。精密検査にて上皮内がん(進行期分類0期)と診断され、円錐切除(※3)術を受け治癒、HPV陰性となった。今後、妊娠を希望している。
検診で非常に初期のがんが発見され、早期に治療したため治癒し、今後妊娠も可能です。
※3円錐切除: 高度異形成や上皮内がん(0期)の診断や治療のため、子宮頸部を円錐状にくり抜いて切除する
(3) 36歳 2カ月位前から、おりものが多くなり、最近茶褐色、臭いも気になるようになった。診察にて、子宮頸部に病変認め、精密検査の結果、子宮頸がんb期と診断された。今後、手術予定です。
 
“異形成”や早期の“子宮頸がん”は、ほぼ100%治癒します。がんを早期に発見するため、20歳を過ぎたら、定期的に「子宮癌検診」を受けましょう。
 
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