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1. “にきび”とは / 2.“にきび”の原因 / 3.ホルモンと“にきび” / 4.ストレスと“にきび”
5.PCOSと“にきび” / 6.治療 / 7.当院に来院した方
1. “にきび”とは

“にきび”は、「尋常性ざ瘡(ざそう)」という皮膚の病気です。顔や胸、背中などにブツブツとできる“にきび”は、毛包(毛の根元)が炎症を起こしている状態なのです。
2. “にきび”の原因

“にきび”のできる原因は主に

(1) 過剰な皮脂の分泌
(2) 毛穴の出口が角化してつまる
(3) 「にきび菌」の繁殖
(4) 男性ホルモン、女性ホルモンなどホルモンのバランス

です。

 皮脂を作る皮脂腺は、毛包と一体となって存在し、毛穴から皮脂を分泌します。皮脂腺から分泌された皮脂は皮膚に潤いを与え、皮膚を保護する働きがあります。(図1)
 毛穴の出口がつまる(角化異常)と皮脂が出られなくなり、毛穴に皮脂がつまった状態になります。これを「めんぽう(面皰)」といいます。この「めんぽう(面皰)」は“白にきび”とも呼ばれ、全体が黄白色に見えます。(図2)
 また「めんぽう(面皰)」には“黒にきび”と呼ばれるものもあり、それは毛穴が開いて中につまったものが黒くなった状態のことを言います。(図3)
 毛穴につまった皮脂の中に「にきび菌(アクネ菌)」が繁殖すると、「めんぽう」は赤くはれてブツブツします。(図4)  この状態がさらに進むと、ウミをもつようになります。そして、毛穴の壁が破れて、皮膚の表面だけでなく皮膚の中も大変な状態になっています。(図5)  悪化させると、治ったあとに“にきび跡”が残ってしまいます。(瘢痕)
 
 
 
 
 
3. ホルモンと“にきび”

“にきび”の好発部位である顔、あご、胸、背の毛穴には、皮脂腺がよく発達しています。また、思春期になると、男女を問わず男性ホルモンの分泌が高まります。男性ホルモンは皮脂分泌を増加させる働きがあり、“にきび”の原因になります。  また、女性ホルモンの一種、「黄体ホルモン」も、“にきび悪化”と関係があります。排卵後から次の生理までの期間は、「エストロゲン(女性ホルモン)」より「プロゲステロン(黄体ホルモン)」が優位になります。(図6)この「プロゲステロン」は、皮脂を増加させ、にきびの原因となるのです。
 
4. ストレスと“にきび”

ストレスは自律神経を介して男性ホルモンなどのホルモンに影響を与えるため、“にきび悪化”の原因となります。
 20歳から30歳代にみられる “おとなのにきび”は、口のまわりや下あご、首などによくみられます。精神的ストレスや身体的ストレスと関係があり、生理前に悪化することが多いようです。
5. PCOSと“にきび”

 思春期頃から生理不順や排卵障害が持続し、“にきび”や多毛、肥満などの男性化を伴う「PCOS(多のう胞性卵巣)」と言う疾患があります。
 「思春期から持続する生理不順」、「男性ホルモン高値」、「両側卵巣がのう胞状に腫大する」などが、この疾患の特徴です。男性ホルモン高値の症状として、生理不順以外に“にきび”や多毛などを伴うことがあります。
 生理不順の治療をして生理を順調にしたり、排卵を順調に起こすようにしたりすると、“にきび”にも改善が見られるようです。ピルも治療に使われます。
6. 治療

(ア) 飲み薬
    抗生物質(菌の繁殖を抑える薬)や炎症を抑える薬、皮脂の分泌を抑える薬、ビタミン剤、
    漢方などです。

(イ) ピル(経口避妊薬)
    ピルを服用することで、血中内の「エストロゲン(女性ホルモン)」が「プロゲステロン(黄体ホルモン)」
    よりも優位になり、また卵巣由来の男性ホルモンが抑制されるため、にきびの改善がみられます。

(ウ) ぬり薬
    菌の繁殖を抑えたり、炎症をやわらげたりします。
7. 当院に来院した方

(1)10歳 初潮はまだ発来していない。
   半年ほど前から、額、頬に“にきび”があり来院した。
   にきび用軟膏を使って改善した。

(2)12歳 半年前に初潮発来。
   その頃から、額、頬に“にきび”が目立つようになった。
   にきび用軟膏を使って改善した。

(3)16歳頃から、“にきび”が気になっていた。
   18歳頃、無月経にて、しばらく治療していた。
   22歳 生理不順、にきびにて来院。血液検査にて、PCOSと診断した。ピルを服用して、
   生理は順調にきている。“にきび”も改善。

(4)18歳 生理前に、頬と顎の“にきび”が悪化するようになった。
  にきび用軟膏にて改善している。

(5)19歳 顔や首に、“にきび”ができるようになり、軟膏を使っていた。
   20歳 生理痛、生理不順があり来院。採血にてPCOSと診断した。男性ホルモン高値あり。
   中用量のピル服用を開始し、生理は順調になる。生理痛や“にきび”も改善した。

(6)19歳 “にきび”にて、ビタミン剤内服、軟膏使用をしていた。
   避妊目的にてピル開始したところ、“にきび”も改善した。

(7)14歳 “にきび”にて来院。抗生剤、ビタミン剤内服、軟膏使用にて改善。
   22歳 生理不順にて来院。基礎体温表は、1層性、無排卵。血液検査にてPCOSと診断。
   ピル内服3ヶ月にて“にきび”改善。

(8)23歳 生理痛、生理前のだるさ、生理前の頭痛、生理前の“にきび”の悪化という症状にて来院。
   ピル2ヶ月内服にて、生理痛改善、生理前のだるさや、頭痛は、ほぼ消失し、にきびも改善した。

(9)23歳 ピルが“にきび”に効果があると新聞で読み、来院。
   生理不順あり。ピル内服6ヶ月にて、“にきび”はほとんど目立たなくなくなった。

(10)23歳 生理不順あり。血液検査にてPCOSと診断。男性ホルモン高値あり。
   黄体ホルモン周期的内服にて生理不順の治療を開始した。
   生理周期の改善とともに、“にきび”もほとんど跡のみとなった。

(11)34歳 生理前に“にきび”が悪化するという症状は、以前からあった。
   2ヶ月前から、ストレスによりさらに悪化。抗生剤、抗炎症剤、ビタミン剤の内服、軟膏にて改善。

(12)38歳 半年前から右頬、顎に“にきび”ができるようになり、来院。
   抗生剤、ビタミン剤の内服、軟膏を使用していた。生理痛、生理量が多いという症状があり診察。
   子宮内膜症と診断した。ピル服用を開始。“にきび”改善、生理痛改善。生理量も減少した。
 
“にきび”は多くの人が経験するありふれた皮膚の病気ですが、最近は20代・30代で“にきび”に悩んでいる人が増えています。“にきび”には、ストレスやホルモンが関係していると考えられています。まず、“にきび”について理解し、健康な肌を取り戻しましょう。
 
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